ダイナミックプライシングとは
ダイナミックプライシング(変動料金制)とは市場の需要に応じて価格を変える方法の事をいいます。
商品そのものの原価や品質によって価格が決まるのではなく、シーズンや時間帯など“需要の大きさ”によって価格がリアルタイムで変動していくというものです。
プロ野球やJリーグでの変動料金制による入場料の設定や、大型連休時に飛行機代やホテル代などが値上げされたりする状況をよく目にします。
これらは既になじみのあるダイナミックプライシングであると言えます。
旅行業界へ及ぼす影響
ダイナミックプライシングの導入が加速
2020年春以降、国内航空大手2社が旅行会社向けの個人型包括旅行運賃(IIT)を、予測残席数に応じたダイナミックプライシングに移行する方針を明らかにしています。
宿泊施設側も予約や市場データを元にAIを利用して日々の料金設定業務を最適化、収益創出の仕組み化促進を手掛けるベンチャー系企業と提携し、ダイナミックプライシングを取り入れ始めています。
パッケージ商品刷新の必要性
旅行会社様は商品の造成や販売方法に大きな刷新が必要となるため、既にシステムの改修などに取り組み始めている会社もあります。
旅行代金が変動するため、パンフレットに明確な旅行代金を掲載する事が事実上不可能な状況となります。
これまで旅行会社様にとってパッケージツアー販売の長い間柱であった紙のパンフレットがなくなり、ネット販売へと舵を切るべき時期だと考える旅行会社様は少なくありません。
パッケージ商品の造成や販売方法を大きく刷新する必要に迫られています。
更に、パンフレットによる旅行販売拠点としての旅行店舗の存在感の低下も不可避であり、ダイナミックプライシングへの対応は喫緊の課題となっているものと思われます。
求められるシステム対応
これまで旅行業界では予め決められた行程のパッケージツアーの販売が主流でした。
しかしインターネットの発達とともに旅行者はネット上にある複数ある選択肢から、自分自身の希望に最も適した航空券や宿泊を自由に予約・購入できるようになってきました。
これを従来のパッケージツアーに対し、ダイナミックパッケージと言います。
各旅行会社様においてはこのようなダイナミックパッケージ対応のシステムの導入はダイナミックプライシングの波に押されて更に加速していくものと思われます。
ビジネスモデルの大きな転機に備えて
弊社では既にダイナミックパッケージシステムを開発し提供してきた事例があります。
また、著名な宿泊サイトコントローラと連携させたダイナミックパッケージシステムの開発の引き合いをいただいたり、弊社基幹システムとのコラボレーションによる、旅行業界向けプラットフォーム構築等の提案の実績もあります。
今後はダイナミックプライシングのエンジンともいうべきAIを活用し、旅行会社様において蓄積された様々な切り口の過去データの集積、分析を行い、地域別渡航先別需要予測やパーソナライズされた旅程提案を検討していきます。
ダイナミックパッケージの導入をご検討中、あるいは今後ご検討されるなら是非とも弊社にお声掛けください。
ネクストヴィジョントラベル事業部は旅行会社様向けパッケージシステムに携わって25年の知見と経験を活かし、来たるべき旅行の未来を共有しつつ、お客様に寄り添う存在であり続けます。