年間1,453時間削減! ── RPA導入効果と成功事例
弊社では、DX推進やAI導入といったさまざまな取り組みを通じて、業務の効率化を図ってきました。
その中でも大きな成果を上げたのが、RPAの導入です。
導入期間はまだ1年に満たないながらも、RPAの導入により、年間1,453時間(フルタイム従業員約0.7人分)の作業時間を削減することに成功しました。
この結果、定型的なルーティン作業を効率化し、顧客対応や新規ビジネス開発といった付加価値の高い業務に集中できる環境を整えることができました。
本記事では、弊社が取り組んできたRPA導入の背景や具体的な事例を通じて、RPAがもたらすメリットや可能性を詳しく解説いたします。
読み進める前に!知っておきたいRPAの基礎知識
業務効率化や生産性向上のソリューションとして注目されているRPAですが、具体的にどんな仕組みなのかイメージが湧かないという方も多いのではないでしょうか?
『RPA(Robotic Process Automation)』とは、毎日・毎週・毎月など繰り返し行う定型的な作業を、人ではなくロボットに代行させる技術のことです。
RPAが得意とするのは、以下のような「単純だけど手間がかかる作業」です。
RPAを導入することで次のようなメリットを実感できます。
RPAが得意な作業
入力作業 | データの入力や転記作業を正確に処理します。 |
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情報収集作業 | Webやシステムからのデータ収集を効率化します。 |
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集計作業 | レポート作成やデータ分析に必要な数字を正確に集計します。 |
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メール送信作業 | 繰り返しのメール配信業務を自動化します。 |
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ファイル保存・整理 | ファイルの命名や分類・保存を確実に行います。 |
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RPAの導入メリット
業務時間の短縮 | 単調な反復作業をRPAに任せることで、業務に費やす時間を大幅に削減可能です。 従業員は戦略的で付加価値の高い業務に集中できるようになります。 |
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ミスの削減 | ロボットは決められたルール通りに正確に動作するため、作業ミスや入力エラーを防ぎます。 これにより、業務品質が向上します。 |
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コストの削減 | 短縮された作業時間はコスト削減につながります。 また、これまで人員を割いていた業務を自動化することで、人的リソースを有効活用できます。 |
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RPAは、単純な作業を「効率化」するだけでなく、働き方そのものを変革する可能性を秘めています。
次章では、弊社がRPA導入に至った理由とその背景について詳しくご紹介します。
RPAを導入した理由
RPAを導入した背景には、長年抱えてきた業務の課題と、それに伴う従業員の負担解消という目的がありました。
限られた人員で業務を効率よく遂行し、従業員一人ひとりがより価値のある業務に集中できる環境を整えるために、RPAの導入が不可欠でした。
主な導入理由
人員不足による従業員の負担軽減
弊社では、日常業務において従業員が複数の業務を兼務せざるを得ない状況にありました。
こうした状況の中で、業務効率化を図り、従業員の負担を減らす手段として、RPAは大きな可能性を持つツールでした。
管理職の負担軽減
日々の業務の中で特に課題だったのが、日報や稼働時間の集計作業です。
こうした管理業務には多くの時間がかかり、管理職が本来注力すべきマネジメントや意思決定の時間が奪われていました。
RPAを導入することで、これらの集計業務を効率化し、管理職の負担を大幅に軽減することができました。
従業員の生産性向上
従業員もまた、単純なデータ入力や情報整理といった作業に多くの時間を割いており、これが日常業務の負担となっていました。
こうしたルーティンワークをRPAで自動化したことで、従業員は専門知識を生かした業務や、クリエイティブなタスクに集中できるようになりました。
時間外業務の削減
人員不足や単純作業の多さから、本来の業務に十分な時間を割けず、結果として時間外業務が増えるという悪循環に陥っていました。
RPAを導入し、単純作業を自動化したことで、このような時間外業務を削減することができ、働き方改革にもつながりました。
RPA化した業務とその効果
多くの課題を抱えていた弊社が、どのように年間1,453時間を削減したのか・・・ここでは、実際にRPA化した業務の一例とその成果をご紹介します。
日報や稼働時間の集計作業
日報や稼働時間の集計は、管理職にとって大きな負担でした。
勤怠管理システムから日報をCSV形式で抽出し、作業コードの選択ミスや記入漏れを確認して承認・差戻しを行う作業には、管理職は1人あたり毎日60分を要していました。
RPAを導入し、勤怠管理システムからのCSVファイル抽出と差戻し対象の日報を自動で特定する仕組みを構築した結果、管理職は該当データのみを確認・対応するだけで済むようになり、作業時間を1日わずか5分に短縮することができました。
これにより、管理職はより重要なマネジメント業務に集中できる環境を整えることができました。
サービス利用料の集計作業と請求書の作成作業
弊社では、AWSのクラウドサービスおよび仮想デスクトップサービスであるAmazon WorkSpacesを活用し、これらをお客様にサービスとして提供しています。
定型業務であるクラウドサービスやWorkSpacesの利用料の集計および請求書作成は、業務の中でも特に手間がかかるプロセスでした。
これまでは、データの抽出から集計作業まですべて手作業で行っていましたが、セキュリティを考慮してデータ抽出は手作業のままにし、その後の作業をRPAで自動化しました。
その結果、これまで年間96時間を要していた作業を年間1時間にまで短縮できました。
この大幅な業務効率化により、従業員は分析や改善といった高付加価値業務に集中できるようになり、会社全体の生産性向上につながっています。
RPAの効果を貴社でも ── ビジネス変革をお手伝いします
本記事では、弊社のRPA導入事例とその効果をご紹介しました。
RPAを導入したことで、年間1,453時間(フルタイム従業員約0.7人分)の作業時間を削減できたほか、弊社が導入したRPAツールの費用は月額40,000円~と、パート従業員を1名雇用する場合と比べて約1/6のコストで済んだことに驚きました。
この結果、同等以上のコストパフォーマンスを発揮し、業務効率化と費用削減を同時に実現できたのです。
経済産業省のレポートによれば、『2030年までに最大で79万人のIT人材が不足する』と予測されています。
リスキリングが推進されているものの、実務レベルに達するまでには時間がかかり、多くの企業が依然として手作業や紙ベースでの管理を続けているのが現状です。
その間に、IT人材を確保できる企業とそうでない企業との格差は広がり続けています。
弊社では、RPA導入を通じて業務効率化や生産性向上の成果を実感しており、この成功体験をぜひ貴社にも体感していただきたいと考えています。
『IT化を進めたいがIT人材がいない』―― そんなお悩みを抱える貴社に、導入支援からフォローアップまで包括的にサポートするRPAソリューションをご提供します。
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お問い合わせ先
担当部署 | 株式会社都築ソフトウェア ネクストヴィジョントラベル事業部 営業部 |
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メールアドレス | sales@tsuzukisoft.co.jp |
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