1.パンデミック期間の振り返り
新型コロナウィルスのパンデミック期間からテレワークを勤務体系に取り込む会社が増加してきました。このコラムをご覧の旅行会社様にもテレワーク導入をご検討や、実際に導入されたところも多いのではないでしょうか?
その際、どのような方法を使いテレワーク時の業務をされていましたでしょうか?
業務用に新たにノートパソコンを支給するケース、社員の自宅パソコンからVPNを使いリモートデスクトップ経由で社内パソコンにアクセスするケース、などお考えになられたかと思います。
弊社の事例をお伝えしますと、どのような体制が良いか比較検討した上で、AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)のWorkspacesを選択しました。Workspacesは弊社のコラムでも何度か取り上げておりますので、ご認識されている方もいらっしゃるかとは思います。このサービスはクラウド上に「仮想デスクトップ」を構築し、担当者のデスクトップに対して、デバイスからも利用することが可能です。
WorkSpacesはAWSが提供するクラウドVDIサービスの名称です。
VDI、Amazon WorkSpacesの仕組みや利点については、以前アップしたこちらの記事をご参照ください!
2020年1月記事:「クラウドでテレワーク、始めませんか?」
https://www.next-v.com/Blog/Detail/7005
~働き方改革、そんな悩みもネクストヴィジョントラベル事業部へ!編~
このサービスを全社で導入する前は、業務用パソコンを配布して、VPN経由でWindowsのリモートデスクトップで社内PCにアクセスしておりました。この方式ですと、社員にとっては従来と同じように自分に割り当てられたPCを使うので使い勝手の面ではこれまでと変わらないというメリットが有りました。一方で無人のオフィスでPC電源は24時間ONになっており、故障リスクや火災リスクまた高騰する電気代など経費が増加するという懸念事項も浮き出てきました。
リモートデスクトップ運用開始から数か月後に、テレワーク環境の改善、業務効率化、経費の見直しなど再検討を行い、結果として上記に記載のWorkspacesを採択することになりました。
比較検討した資料が以下になります。
種別 | Workspaces | リモートデスクトップ |
導入コスト | 〇ライセンス購入 | ◎既存のパソコン利用のため不要 |
PC | ◎会社支給PC、個人所有PCどちらでも利用可能 | △会社支給PCのみ利用可 |
ネットワーク | ◎アプリ認証のため、インターネット回線で利用可能 | △会社のVPN線を経由する必要がある |
セキュリティ | ◎ログインする際に多重化認証で安全性を高める | 〇VPN線経由のため、一定のセキュリティは担保 |
故障リスク | ◎クラウドサーバ上のため、クラウド事業者が対応 | △故障の場合は、会社で修理、再購入が必要 |
月額費用 | △利用数に応じて利用料が発生する。 | 〇PCは初期費用のみ。月額はVPN回線 |
2.運用面における仮想デスクトップの良さは何か
パンデミック期間を経て、旅行会社様における業務の進め方も変化しているかと存じます。これまでは、外販業務を行った場合でも帰社して報告が必須の会社様が多く、営業担当者の労務時間、精神的な負担、管理者も会社で待機するなどの管理コストが多く発生していました。また、時短勤務者にとって通勤時間は仕事を継続していく上で、負担となっており優秀な社員にもかかわらず、時間が取れないという理由で退職されるケースもあったとお聞きしております。
仮想デスクトップを導入した際、どのような点が会社と社員にとって双方良しとなるかをまとめてみました。
会社
- セキュリティが担保された状態で場所を問わず業務に従事してもらえる
- デバイス(ノートPCなど)にはデータは保存されないので、万が一紛失した場合も情報漏洩リスクが少ない
- 時短勤務社員が自宅で業務することで、業務に従事しやすくなる
- PCの購入、資産管理、セットアップなどの管理コストが削減できる
社員
- アプリを設定することで使い慣れた自宅PCで業務可能
- ノートPCを利用する場合でも、データ紛失のリスクが無い
- デスクトップ上で従来と同じように各システムを利用可能
このような点から仮想デスクトップの活用は旅行会社様にとって利点が大きいと弊社では考えております。
3.ディメリットは何か
システム導入においては、ディメリットもあります。Workspacesを導入する上では検討する事項として、月額利用料が発生することです。仮想環境の場所借りをする運用になりますので、利用人数の増加に比例して月額利用料は増えていく方式になります。このため、導入検討いただく際の試算においては、設備投資や運用にかかる費用と、Workspacesを利用する場合の費用比較検討していただく必要があると考えております。
4.ご利用いただいているお客様からのご意見
Workspacesを導入いただきました旅行会社様から、アンケート形式でご意見をいただきました。
導入の決め手 | パンデミック(新型コロナウィルス対策) |
導入前の課題 | 導入することで解決した |
導入して良かった点 | 仮想デスクトップの環境構築・削除が容易にできること AD(Active Directory)と連携が可能なので既存のドメインユーザで利用できること |
導入して良くなかった点 | ネットワークに依存するため、ネットワークの遅延がある場合接続に時間がかかることや通信が切断すると仮想デスクトップも切断すること |
費用感 | 一定台数を超過すると費用はかさむ印象 |
導入検討される方へのアドバイス | 大規模導入は費用がかかることから、小規模から開始が良いかと思います。必要に応じて環境を構築、利用頻度が減少した場合は一旦環境を削除するなどの運用検討をすると良いと思います。 |
5.弊社からのご提案
パンデミック期間終了後、旅行会社様の業務はこれまで以上に守備範囲が広くなっております。Web会議での打ち合わせだけでなく、今後は訪問して対面の打ち合わせや訪問先において提案書や見積書を更新するケースも増えてくると考えております。そのように業務環境に変革が起きている昨今、デバイスフリー、常時接続可能、強固なセキュリティは業務用デバイスの標準形になってきます。都築ソフトウェアでは、Workspacesの運用提案~構築~稼働支援など仮想デスクトップ利用について豊富な経験を元にご支援が可能です。ぜひ、弊社までご連絡いただきPC管理業務のご負担を軽減していただければと存じます。
Workspacesの内容についてもう少し知りたいお客様は弊社担当までお知らせください。
[お問合せ先]
都築ソフトウェア ネクストヴィジョントラベル事業部
✉ sales@tsuzukisoft.co.jp